言いにくい心の不安定さ

子どもができると、嬉しくなるのが普通だと思っていた。

いや、『嬉しくないと駄目』って、どこかで思っていた。

妊娠したらよくある『つわり』とか『体が動かしにくくなる』とかは知識として知っていた。

けど、こんな心が不安に襲われるなんて...

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私はこれから働けない時期がくるのか、仕事をどうしたらいいのか

旦那と私の安月給でどういう生活をしていけばいいのかというお金の不安

後で思うと、妊娠4週目から、もう体がだるかった。

そんなに早くから体にでるか?と言われたが私には感じられた。

医師に妊娠を告げられたとき、やっぱりという気持ちと、不安ばかりが沸いてきた。

漠然と何かが詰め寄ってきたかのような気持ちになった。

なのに、この不安を誰に相談していいのやらもわからなかった。

『子どもが出来たのに不安ばかりが浮かんでくる』という自分の情けなさから言えなかった気がする。

どこかで、親としての理想の自分があって、でも、自分の不甲斐なさも今までの人生の中でよくわかっていて、

子どもを授かる段階で本当に情けないけど、自信なんてどこにもなかった。

どんな情報からも、子どもが産まれてくるのを心待ちにしている親か、望まれない妊娠をして辛い思いをする人の情報ばかりで、

こんな、右も左も分からないような漠然とした不安だけで子どものことを考えられない薄情な人間は、私だけに思えた。

なんだか、悲しくって1人で泣いた。

今、このときにお腹にいた子どもは、10歳になった。

弟もいる。

『なんとかなる』

世の中の先輩たちがよく言う言葉だけど、信じてなかった。

不安でいっぱいの私には、ただ楽観してるだけの呑気な言葉に聞こえていた。

今ならわかる。

この言葉には、大事な前提が抜けている。

『なんとかしようとするならば、なんとかなる』

不安も沢山あるだろう。自分の思いどおりにならないことが今までよりも沢山増えるだろう。

けれど、一生懸命に働き、人の力を借り、子どもの生きる力を信じさえすれば、

『なんとかなる』

のである。

それが分かるのは、同じ境遇のお母さんたちと出会ってから。

みんな、それぞれに事情を抱えて、それでもなんとかしている。

その姿をみて、自分も頑張ろうと思える。

理想の親像なんてなくていいのだ。そんなものに縛られなくても。

頑張れたらそれで、なんとかなる。